1973年設立の巨大な4階建ての国立人類学博物館 (Museo del Homble Dominicano)は年間のべ6万人が足を運ぶ。国内の小中学生が社会科見学で訪れることが多く、春先は毎日のように館内がにぎわっている。館内は1階に特別展示室が設けられて、2階は事務室として利用されており、3階ではドミニカ共和国のあるエスパニョーラ島に人類が到達した6000年前から、コロンブスが上陸する1492年までの先住民タイノ族の歴史が土器や石器を通して紹介されている。4階ではスペイン占領後に伝わったアフリカの文化や毎年2月に国内各地で開催されるカーニバルの様子などが紹介されている。現在のドミニカ文化は先住民タイノの文化とかつでの宗主国スペインの文化、奴隷民に由来するアフリカの文化で構成されているが、ドミニカではスペインの文化ばかりが強調され、他の2つの文化は見落とされがちになっている。説明文はスペイン語のみだが、ドミニカ共和国の文化・歴史を知る上で是非訪れたい場所だ。
住所/Plaza de la Cultura, Av. Pedro Henríquez Ureña, Santo Domingo 10204 電話番号/(809)687-3622
開館時間/日曜日ー火曜日 10:00ー17:00 休館日/月曜日
入館料/子供・学生20ペソ、大人・外国人100ペソ、教師は無料